早期胃がんに対する内視鏡切除の適応
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概要
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現在示されている内視鏡切除の対象となる早期胃がん病変は,外科切除症例を用いた組織学的検討による遡及的解析から判明した「リンパ節転移のない病変の条件を満たす"可能性が高い"病変」である.よって,根治性の評価においては,完全な術前診断法がない現状では切除標本による"組織学的検索による適応の正誤判定"が必要となる.リンパ節郭清の必要性の有無を検討するためには,深達度や脈管侵襲などの詳細な組織学的検索が必須条件である.そこで,内視鏡切除では正確な評価のために一括切除が重要となる.最近の内視鏡的粘膜下層剥離術の開発によって,一括切除率は向上し内視鏡切除の対象病変の拡大が可能となった.
- 財団法人 日本消化器病学会の論文
- 2008-07-05
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