溶解パラメーター推算に Peng-Robinson 状態方程式を使用した簡易アルゴリズムによるアスファルテン析出挙動の予測
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概要
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石油産業におけるアスファルテン析出の問題は,石油精製においてコスト上昇を招いている。そのため原油タンク中のアスファルテン量を予測するモデルの開発が必要とされている。本研究では,Peng-Robinson状態方程式とFlory-Huggins溶解理論に基づいてアスファルテン析出を予測する新たなモデルを開発した。このモデルでは,アスファルテンと液状オイルの溶解度パラメーターの値および原油の熱力学特性値がPeng-Robinson状態方程式から計算されるので,従来に比べて大幅に時間が短縮され,それを用いた簡易なアルゴリズムによる計算が可能となった。二つの原油タンクからの実験データと比較した結果,高い精度でアスファルテン析出挙動を予測することができた。
- 公益社団法人石油学会の論文
- 2008-07-01