成分栄養によるクローン病緩解維持療法
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
本邦では,クローン病緩解維持療法として成分経腸栄養療法(ED)が頻用されてきたが,その有用性については無作為割付比較試験(RCT)で評価されていなかった.EDによる緩解維持療法の有用性を検討するため,近年東北大学大学院消化器病態学分野を中心にRCTを計画,実施した.EDを施行した群は,施行しない群に比べて有意に再燃が抑制されていた.また両群間でQOL,医療費において有意差を認めなかった.このRCTの結果より,EDによる緩解維持療法は有用であると結論した.今後は,新しい治療法も含めて栄養療法,薬物療法を上手く組み合わせて質の良い緩解維持療法を施行すべく適切なガイドライン作りが急務である.
- 2008-05-05
著者
関連論文
- 女子少年矯正施設被収容者の性感染症罹患に関する検討--10代一般女子少年との比較から
- テロメア,テロメラーゼの臨床応用
- S状結腸瘻造設後残存直腸内に糞石を生じたクローン病の1例
- スクリーニング発見大腸癌と外来発見大腸癌の性・年齢階級別比較
- 腸管原発T細胞リンパ腫の1例
- 消化器疾患のX線診断(8)注腸造影検査(2)
- 消化器疾患のX線診断(7)注腸造影検査(1)
- グラフ 消化器疾患のX線診断(6)小腸造影検査
- 成分栄養によるクローン病緩解維持療法
- A comparative study between screen-detected and clinically diagnosed colorectal cancer with stratification by gender and age.