化学療法-RCTによる化学療法の標準化と外来化学療法
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概要
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2007年のASCO, ASCO-GIで本邦から発表された臨床第III相試験結果(JCOG9912, SPIRITS trial, ACTS-GC)により,経口摂取可能な切除不能·再発胃癌に対してS-1またはS-1+CDDP併用療法が,術後補助化学療法にはS-1が標準治療であると考えられた.今後,S-1+CPT-11, S-1+docetaxel併用療法やさらに分子標的薬との併用などが期待される.S-1ベースのレジメンが胃癌の標準的化学療法となり,予後は延長され外来化学療法が益々増えていくであろう.しかし,経口摂取不良患者,PS不良患者などへの配慮,また安全に化学療法を行うための診療体制の構築やがん教育の強化が必要である.
- 財団法人 日本消化器病学会の論文
- 2008-03-05