腹膜垂による腸閉塞の1例
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概要
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症例は79歳女性で腹痛,嘔吐にて発症,イレウスにて入院となった.イレウス管を挿入したところ,空腸と回腸の2カ所に狭窄を認めた.保存的に改善しないため開腹手術を行った.S状結腸の腹膜垂の1つが長く伸び先端が後腹膜に癒着しており,それによって形成された孔に小腸が陥入していた.腹膜垂によるイレウスの報告は,本邦において自験例を含め17例であり,文献的考察を加え報告する.
- 財団法人 日本消化器病学会の論文
- 2007-10-05
症例は79歳女性で腹痛,嘔吐にて発症,イレウスにて入院となった.イレウス管を挿入したところ,空腸と回腸の2カ所に狭窄を認めた.保存的に改善しないため開腹手術を行った.S状結腸の腹膜垂の1つが長く伸び先端が後腹膜に癒着しており,それによって形成された孔に小腸が陥入していた.腹膜垂によるイレウスの報告は,本邦において自験例を含め17例であり,文献的考察を加え報告する.