膵併存腫瘍の1例 : 本邦報告33例の集計を含む
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概要
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症例は30歳,女性.低血糖発作を契機に膵体部に22mm大の腫瘍を指摘された.精査の結果インスリノーマと診断し腫瘍核出術を行ったが,膵管癌が併存し,周囲組織に浸潤しリンパ節転移もともなっていたため,非治癒切除となった.本例は内分泌腫瘍および外分泌腫瘍が併存しており,膵併存腫瘍と最終診断した.膵併存腫瘍は本邦において1980年以降33例の報告があるのみであり,まれな腫瘍である.一般に本症の術前診断は容易ではないが,膵内分泌腫瘍に比べ予後が不良とされており,慎重な画像診断が求められる.
- 財団法人 日本消化器病学会の論文
- 2007-06-05
著者
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田中 彰一
国立病院機構岩国医療センター内科
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大田 剛由
国立病院機構岩国医療センター 内科
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齊藤 俊介
国立病院機構岩国医療センター内科
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窪田 淳一
国立病院機構岩国医療センター内科
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岩室 雅也
国立病院機構岩国医療センター内科
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合原 大博
国立病院機構岩国医療センター内科
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緒方 正敏
国立病院機構岩国医療センター内科
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詫間 義隆
国立病院機構岩国医療センター内科
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牧野 泰裕
国立病院機構岩国医療センター内科
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村上 一郎
国立病院機構岩国医療センター病理
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