全身性疾患を有する肛門疾患にたいする手術経験
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概要
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2003年6月1日から2005年4月30日の期間に手術治療を施行した全身性疾患を有する肛門疾患24例, 年齢は26〜92歳 (中央値67.5歳), 男性16例, 女性8例をretrospectiveに検討した. 併存疾患のうちわけは透析中慢性腎不全5例, 中枢神経, 筋疾患5例, 脳, 心筋梗塞後抗血栓療法併用症例6例, 膠原病2例, 糖尿病2例, その他4例 (播種性血管内凝固症候群1例, 肺結核1例, 甲状腺腫1例, アルコール性肝炎1例) であった. 肛門疾患のうちわけは痔核, 粘膜脱18例, 痔瘻 (肛門周囲膿瘍) 3例, 出血性直腸潰瘍3例であった. 再手術は初回予定手術21例中1例, 緊急手術3例中2例 (再緊急手術), 計3例 (9.1%) に必要であった (内外痔核1例, 出血性直腸潰瘍2例). 全身疾患を有する患者への肛門待機手術は慎重な態度で臨めば安全に行うことが可能である.
- 2007-05-12
著者
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