マウスの呼吸・循環・自律神経機能測定法
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
呼吸器系・循環器系およびそれらを調節している自律神経系を研究対象として遺伝子改変マウスを利用できるようにするために,マウスで施行可能な様々な測定方法を開発してきた.それらの実施の際に考慮すべき点や筆者らの工夫を中心に解説する.呼吸器の機能測定方法としては,体プレチスモグラフィーまたは気流速度計による換気量の測定,肺コンプライアンスの測定,血液ガスの測定について解説する.循環器の機能測定方法としては,心エコー・心電図による心機能の測定,テレメトリー・埋込カテーテル・尾動脈圧非観血法・サーボヌル法による血圧・心拍数の測定について解説する.自律神経の機能測定方法としては,神経活動の直接記録法,間接評価法,呼吸化学反射および動脈圧受容器反射の評価方法について解説する.最後に今後の方向性として,安静時だけでなく状況に応じた神経性調節の動的修飾機構を研究する事の重要性について述べる.
- 2006-04-01
著者
-
桑木 共之
千葉大学大学院医学研究院 自律機能生理学
-
桑木 共之
千葉大学大学院医学研究院 分子統合生理学
-
桑木 共之
千葉大学大学院医学研究院自律機能生理学
-
桑木 共之
千葉大学大学院医学研究院
-
桑木 共之
千葉大学大学院医学研究院分子統合生理学
関連論文
- 0536 発生工学的手法を用いたアドレノメデュリンの機能解析
- P146 エンドセリン-1過剰発現マウスにおける加齢に伴う臓器障害
- 0901 アドレノメデュリン過剰発現マウスにおける血圧の低下とエンドトキシンショック耐性
- 0900 中枢性ストレス反応におけるエンドセリン-1の役割 : 遺伝子ノックアウトマウスを用いた検討
- 0161 エンドセリン-1過剰発現マウスにおける加齢と臓器障害
- Hypercytokinemia が Heart Rate Variability (HRV) に及ぼす影響
- Hypercytokinemia が Heart Rate Variability (HRV) に及ぼす影響の検討
- 血圧調節における交感神経活動と脳内酸化ストレスの関与
- P310 食塩感受性高血圧における腎求心性神経反射の抑制
- マウスの呼吸・循環・自律神経機能測定法
- 0607 血中ホモシスチン濃度はPTCA後再狭窄の予測因子となりうるか?
- 2G02 マウスの肺機能と動脈血液ガスに対するオゾンの急性影響
- 発生工学によるPAF受容体の機能の解析
- 1163 エンドセリン-1遺伝子過剰発現マウスの樹立と解析
- ストレス防衛反応・睡眠時無呼吸とオレキシン
- ジーンターゲティングによるエンドセリン-1の循環調節における意義の検討 : 第58回日本循環器学会学術集会
- オレキシン欠損マウスにおけるストレス反応と自律神経症状
- がん性神経障害性疼痛の基礎研究
- ストレス防衛反応時の自律神経出力調節におけるオレキシンの役割
- 血圧・心電図R-R間隔変動のスペクトル解析:環境および遺伝因子に関する検討
- 0847 エンドセリン-1遺伝子欠損マウスのストレス反性の検討
- エンドセリンと中枢神経系 (血管内皮細胞--研究における最近の動向) -- (エンドセリンをめぐって)
- 中枢性循環・呼吸調節に関与する神経伝達物質 : 遺伝子改変マウスを用いた研究
- 情動の自律神経出力経路と神経性血圧調節 : 防衛反応と基礎血圧の維持におけるオレキシンの役割(II.特別講演,第41回新潟高血圧談話会)