PBCの謎
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概要
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症候性PBCは診断基準の改訂により明確に規定された.PBCの病因は遺伝,環境因子を背景に,自己反応性T cellによる胆管上皮傷害とされる.本症の特徴であるAMAの対応抗原·PDC-E2に対する免疫応答は詳細に解析されたが,標的抗原はなお明らかでない.病態に関わる多くの謎も原始の森に奥深く潜む.研究の歴史を振り返り,今後の展望を概説した.厚生労働省「難治性の肝疾患に関する調査」班の継続調査で,Ursodeoxycholic acidがPBCの病期進展を遅延させることが明らかにされた.本稿はDDW-Japan 2005での第47回日本消化器病学会大会の会長講演を纏めたものである.
- 財団法人 日本消化器病学会の論文
- 2006-04-05
著者
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