ICCのカルシウムシグナルと消化管自発活動
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概要
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電気的自発活動は,神経,心臓,消化管,子宮など様々な組織において観察される普遍的な現象である.消化管平滑筋の膜電位は,“slow wave”と呼ばれる周期的な変動を示し,自動能を作り出している.また,消化管には間質細胞(interstitial cells of Cajal: ICC)とよばれる特殊な細胞がネットワークを形成して筋層間に存在する.ICCが減少している突然変異マウスでは消化管の自動能が低下していることから,ICCが平滑筋の周期的な収縮を作り出すペースメーカー細胞と考えられている.しかしながらICCがどのように平滑筋細胞を制御するかについては不明な点が多い.本稿では消化管の自発活動について,平滑筋とICCの細胞内Ca2+シグナルに焦点をあてて概説する.
- 社団法人 日本薬理学会の論文
- 2004-03-01
著者
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山澤 徳志子
東京大学大学院医学系研究科細胞分子薬理学教室
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飯野 正光
東京大学大学院医学系研究科 細胞分子薬理学教室
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飯野 正光
東京大学大学院医学系研究科細胞分子薬理学教室
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飯野 正光
東京大学大学院 医学系研究科 細胞分子薬理学
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