細菌増殖およびニューキノロン薬に対する粘弾性物質の影響

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概要

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目的:細菌増殖に対する粘弾性物質の影響およびレポフロキサシンやノフロキサシンなどのニューキノロン薬に対する粘弾性物質の影響を評価した。方法:1)粘弾性物質の有無での細菌増殖の差異を検討した。2)阻止円を用い,粘弾性物質によるニューキノロン薬への影響を調べた。この際,粘弾性物質とニューキノロン薬を混合した状態での影響および粘弾性物質の層による影響の双方を検討した。結果:粘弾性物質は細菌増殖に対して影響を及ぼさなかった。粘弾性物質の層はニューキノロン薬の阻害をもたらしたが,粘弾性物質とニューキノロン薬を混合した状態では阻害はみられなかった。結論:粘弾性物質自体では細菌増殖に影響を及ぼさなかった。粘弾性物質の層はニューキノロン薬を阻害したが,混合時にこの阻害がみられなかったことから,粘弾性物質とニューキノロン薬の合剤が眼内炎予防に有用である可能性がある。
東邦大学の論文
2005-09-01

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