体内時計の分子機構 : 腸・肝臓などの末梢臓器は時をどのように刻むか
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概要
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近年の時計遺伝子の発見で,全身の臓器にローカルな「時計」があることが明らかとなった.この時計は,約24時間周期の行動やホルモンのサーカディアンリズムを司る脳にあるマスタークロックである視交叉上核の時計と,同じ遺伝子機構で時を刻んでいると考えられる.全身の末梢時計と主時計が編み出す「時計発振」は,腸管や肝臓での時間特異的な酵素発現をコントロールするだけでなく,細胞周期をコントロールする.これには,リズミックなホルモン分泌もかかわっている可能性が高い.
- 財団法人 日本消化器病学会の論文
- 2005-10-05
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