軌道上人工衛星の不具合事例と信頼性向上対策(<特集>宇宙開発における信頼性)
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概要
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人工衛星は, 衛星が軌道に運ばれるまでの間に受ける振動, 衝撃, 加速度等の環境や, 高真空, 無重力, 熱サイクル, 多量の放射線, 磁気嵐等の宇宙環境に耐えて計画した寿命期間中目的の機能が働くように, 設計, 製造, 試験の進捗にあわせて信頼性や品質の評価, 確認を実施して打上げられる.しかし, 軌道上では衛星に異常や故障が発生し, 衛星システムに致命的な結果となる場合がある.本稿では, 軌道上に打上げられた環境観測技術衛星(ADEOS-II)「みどりII」, データ中継追跡衛星(DRTS)「こだま」及び民生部品・コンポーネント実証衛星(MDS-1)「つばさ」に発生した重要な不具合を紹介し, これらの不具合から得られた防止対策及び信頼性向上策について紹介する.
- 日本信頼性学会の論文
- 2005-08-01