認知障害者を支援するソシオテクニカル環境 : 解剖学的能力は運命にあらず : 精神のための『メガネ』創造
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概要
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コロラド大学ライフロング・ラーニング・アンド・デザインセンター(L^3D)におけるCLever ("Cognitive Levers : Helping People Help Themselves")研究プロジェクトでは, 認知障害者と介護者のためのソシオテクニカル環境の開発を行っている.ここで紹介するソシオテクニカル環境は, 障害のある人々が支援なしには成し遂げられなかったであろう作業ができるように設計されている.目標は, 彼らがより一層自立して生活し, 交通機関を利用でき, 他人と交流し, さまざまな家事をこなせるように, 支援することである.CLeverのより大きなゴールは"分散インテリジェンス"の新たなレベルの支援のためのより強力なメディアと技術とコミュニティを作り上げることにある.本稿ではソシオテクニカル環境の設計と開発の概念フレームワークとしての"分散インテリジェンス"に焦点をあてる.ここでは, 我々がここ6年間にわたって開発してきた3つの具体的な環境について述べる.それは, (1)人間中心の公共交通システム, (2)その環境の中で必要とされる注意喚起(プロンプティング)システムのためのエンドユーザ開発環境, (3)安全で信頼性の高い環境を構築するための, 技術的要素と人間的要素を統合するモニタリングシステム, である.CLeverプロジェクトで開発された技術は, より広いさまざまな応用エリア(特に高齢化社会)に適用可能な多重用途の技術である.
- 2005-11-15
著者
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山崎 竹視
富士ゼロックス(株)
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フィッシャー ゲルハルト
コロラド大学
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Fischer Gerhard
Department Of Computer Science University Of Colorado At Boulder
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