進行性水頭症による神経伝達機構の機能損傷 : サーキットとしてのドーパミン作働性黒質-線条体神経路の変化
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概要
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進行性水頭症による脳損傷の重要な病理所見として, 種々の脳内神経伝達物質作働性ニューロンの変化がこれまで報告されてきた.今回, 神経核を起点とするサーキットとしての神経伝達機構が, 水頭症の進行とともにいかに変化するかを, ドーパミン作働性黒質-線条体神経路に着目して検討した.(1)起始核機能として黒質ニューロンのドーパミン産生能の変化を, (2)前シナプス機能として神経路軸索輸送の変化を, (3)後シナプス機能として線条体ドーパミンD_1, D_2 receptorの変化をおのおの検索した.一連のサーキットを形成する神経伝達機構の損傷と, 水頭症の進行度との相関関係を定性的に, また定量的に報告する.
- 2005-07-20
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