胎児期における中枢神経系画像診断
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概要
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胎児診断において画像診断は非常に重要である.従来の2次元超音波, カラー・パワードプラ, パルスドプラに加え, 高周波経腟超音波プローブの開発により神経超音波学が徐々に確立されてきた.また, 3次元超音波による表面構築や骨形態診断, 多断面評価, 血管構築および体積計算が可能になり, 胎児中枢神経系診断はかなり詳細かつ客観性を持つようになり, 正常胎児期における中枢神経系発達や病態のnatural historyがさらに明らかになってきた.これらの最新技術利用に基づいた客観的かつ正確な出生前診断により出生後マネージメントを計画し, 子宮内にいるまだ見ぬ子どもの疾患に対する両親の理解・受容・再起という場面が出産前からのサポートにより得られるようになってきた.
- 日本脳神経外科コングレスの論文
- 2005-07-20
著者
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夫 律子
クリフム臨床胎児医学研究所mc
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夫 敬憲
独立行政法人国立病院機構香川小児病院脳神経外科
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夫 敬憲
国立病院機構香川小児病院脳神経外科
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夫 律子
独立行政法人国立病院機構香川小児病院産婦人科
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夫 敬憲
独立行政法人国立病院機構香川小児病院総合周産期母子医療センター脳神経外科
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