非小細胞肺癌におけるBcl-2蛋白, アポトーシスおよびp53蛋白の免疫組織学的検討
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概要
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原発性非小細胞肺癌におけるBcl-2蛋白, アポトーシスおよびp53蛋白の発現について免疫組織化学的に検討した.Bcl-2の陽性率は, 扁平上皮癌24%, 腺癌17%, 大細胞癌17%, Apop Tagによる染色の陽性率は扁平上皮癌35%, 腺癌27%, 大細胞癌25%, p53の陽性率は扁平上皮癌42%, 腺癌20%, 大細胞癌42%であり, いずれにおいても扁平上皮癌で陽性率が高い傾向があった.Bcl-2の発現陽性群は3年生存率95.5%で陰性群の81.4%に比し生存率が高い傾向にあり, 予後因子となりうる可能性が示唆された.また病理病期ではStageの早いものでBcl-2の陽性率が高い傾向があった.Bcl-2とp53の関係ではBcl-2が陽性の場合にはp53の陽性率が高い傾向があった.Bcl-2およびp53両方が陽性の場合にはApop Tagの陽性率が有意に高かった(p=0.018).
- 1996-10-20
著者
-
遠藤 千顕
東北大学加齢医学研究所呼吸器再建研究分野
-
桜田 晃
東北大学加齢医学研究所呼吸器再建研究分野
-
佐川 元保
東北大学加齢医学研究所呼吸器再建研究分野
-
薄田 勝男
仙台厚生病院外科
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藤村 重文
東北大学加齢医学研究所呼吸器再建研究分野
-
佐藤 雅美
東北大学加齢医学研究所呼吸器再建研究分野
-
陳 炎
東北大学加齢医学研究所呼吸器再建研究分野
-
高橋 博人
東北大学加齢医学研究所呼吸器再建研究分野
-
相川 広一
東北大学加齢医学研究所外科
-
斎藤 泰紀
東北大学加齢医学研究所呼吸器再建研究分野
-
高橋 博人
太田西の内病院呼吸器センター外科
-
桜田 晃
東北大学加齢医学研究所
-
遠藤 千顕
東北大学加齢医学研究所 呼吸器再建研究分野
-
相川 広一
東北大学加齢医学研究所 呼吸器再建研究分野
-
斎藤 泰紀
東北大学加齢医学研究所 外科
-
佐川 元保
東北大学加齢医学研究所 外科
-
藤村 重文
東北大学加齢医学研究所 外科
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