出生前に異常の指摘された膀胱臍瘻の1例
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概要
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膀胱臍瘻は尿膜管異常の中でもまれな疾患である.われわれは胎生16週から臍帯内に嚢胞を認め, 子宮内発育障害を来たした例を経験した.胎生32週には嚢胞はみられなくなり, 発育も良好となったが, 出生後, 小さな臍帯ヘルニアを伴った膀胱臍瘻であると診断された.本奇形は小さな臍帯ヘルニア(hernia into the umbilical cord)を合併する場合が多く, 臍帯基部に赤色腫瘤(粘膜の反転)がみられ, 尿の流出があることが多いが, 出生前診断で異常を指摘された例はほとんどない.
- 日本小児外科学会の論文
- 2005-06-20
著者
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