国際開発学における工学教育の重要性
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概要
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従来の国際関係学が主に欧米先進諸国間の政治,経済問題に基盤を置くのに比べて,新しい国際開発学は先進諸国と開発途上国との間の協調をべースとして途上国の社会的,経済的発展に貢献するためのノウハウを教授することを目的とする。開発には工学技術的知識と経験が必須なので,この分野の専攻に当たっては伝統的な国際学の分野の科目(国際政治,経済,国際法,歴史,社会,コミュニケーション等)に加えて,工学教養科目(設計,計画,工学概念,資源,環境,自然災害等)も履修する。<BR>幅広い分野での学際的教育を行なう事により,将来開発業務に携わる人材を養成する事が目的であるが,この様な多岐にわたる教育を受けた卒業生は変化する時代の要求に耐え得る新しいタイプの人材として,製造業,非製造業を問わず広く産業界に受け入れられるものと期待される。
- 1998-05-30