情報社会イメージ論 : イメージ形成とその要因分析
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概要
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本論文は, 情報社会のイメージを学生のアンケートの分析を通して明らかにしようというものである。情報社会という概念は, 広く現代社会の呼称として使用されている。しかし, その内容が具体的には何を示すかは論者により多様である。そこで, 一般に言われている情報社会のイメージを14ほどあげ, このイメージが何によって支持されるのか, またいかなる要因の間に相関性があるのかを探ろうとしたのが本論文の主要テーマである。本アンケートの質問事項も50を超え, その事項間の結果も複雑なものであった。それは, 現在の複雑な社会経済環境を反映したものといえる。それはある意味では当然で, 心的イメージもそれに対応した形で複雑化したものにならざるを得ないからである。それゆえ, 彼等の情報社会のイメージは, 第一に, 豊かではあるが, ゆとりが無い社会であり, 第二が, 個人にとってポジティブな面とネガティブな面が両方とも強調された形で表出されているとみる。これからいえることは, 情報社会のイメージはこれまでの社会学的イメージの複合体(Complexity)であるといえよう。
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