二酸化ケイ素カリウムがロックウール栽培したミニバラ'ピノッキオ'の生育と品質に与える影響
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概要
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二酸化ケイ素カリウムを根および茎葉へ処理した場合に養液栽培したミニバラ'ピノッキオ'の切り花の生育および品質に及ぼす影響について調査した.ロックウールを培地として用いた養液栽培システムにおいて, 対照区(未処理), 二酸化ケイ素カリウム溶液200mg・L^<-1>の根への施与区, 茎葉への散布区, および根への施与+茎葉への散布区の4処理における植物体の生育および品質を調査した.乱塊法によって各処理区4反復実施した.各処理区とも4本の挿し穂を2000年8月7日にロックウールスラブに植え, 413日間生育させた.花の茎長, 等級ごとの収量及び合計収量は根への施与区が他の処理区よりも有意に高い値を示した.根への施与+茎葉への散布処理区も対照区に比べて茎の直径, 側枝数, 乾物重, 地上部の新鮮重及び乾物重が有意に増加した.また, 根への施与区では根の新鮮重と乾物重も有意に増加した.伸縮性係数(絶対値)として測定した茎の柔軟性は根への施与+茎葉への散布処理区で最も大きくなった.走査電子顕微鏡で撮影した顕微鏡写真によると茎葉への散布区において葉の表面にガラスの薄皮の形成を示した.これらの結果から, 二酸化ケイ素カリウムの施与はロックウール栽培システムにおけるミニバラ'ピノッキオ'切り花の生育及び品質を改善できることが認められた.
- 2005-05-15
著者
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Park Han
Institute Of Agriculture And Life Science Gyeongsang National University
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Jeong Byoung
Dept. Of Horticulture Division Of Applied Life Science Graduate School Gyeongsang National Universit
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Hwang Seung
Dept. of Horticulture, Division of Applied Life Science, Graduate School, Gyeongsang National Univer
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Hwang Seung
Dept. Of Horticulture Division Of Applied Life Science Graduate School Gyeongsang National Universit
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Park Han-Min
Institute of Agriculture and Life Science, Gyeongsang National University