腸重積をきたした盲腸子宮内膜症の1例
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概要
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症例は43歳の女性で,2002年7月12日より腹痛および下痢があり,7月22日当院初診となった.腹部超音波検査およびCT検査にて腸重積と診断.しかし,腹部単純X線上イレウス像を認めず,臨床症状も重篤ではなく,本人の希望もあって経過を見ていた.しかし,その後も症状改善せず初診から9日後に開腹手術を行った.手術所見では盲腸内の粘膜下腫瘍が先進部となり回腸が上行結腸内まで重積していた.これを用手的に圧出,解除後,回盲部切除術にて病変を摘出した.切除標本は5cm大の粘膜下腫瘍で,病理学的検索にて盲腸子宮内膜症と判明した.腸重積を合併した盲腸子宮内膜症の報告は少なく,本邦においては本症例が2例目,国内外を合わせても6例目となる.
- 一般社団法人日本消化器外科学会の論文
- 2004-12-01
著者
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