生体肝移植後のレシピエントに対するリハビリテーション後の機能的帰結について

元データ 2004-12-18 社団法人日本リハビリテーション医学会

概要

成人間生体肝移植術(LDLT)後に廃用を呈した入院加療中のレシピエント11例に対して,リハビリテーション(以下,リハ)の介入を行い,機能的自立度評価法(FIM)を用いてその機能的帰結について検討した.LDLT後,すべてのレシピエントにおいて四肢の筋萎縮が認められ,特に下肢に著明であった.関節拘縮も四肢に認められ,特に上肢で著明であった.リハ介入前のFIMでは,運動項目が平均16で,認知項目が平均20であった.退院可能となった6例においては,関節拘縮は改善したが,筋萎縮は改善しなかった.また退院した6例では,最終FIMの運動項目は平均61と著しい改善が認められ,術後平均入院期間は163日,リハ日数は平均59日であった.しかし術後合併症で死亡した5例では,最終FIMの運動項目は平均14で改善は認められなかった.以上の結果より,LDLT後に致死的な合併症がないレシピエントに対してリハは効果があるが,効果が得られるには長いリハ日数を要すると考えられた.今後我々はLDLTが施行される前から,あるいは入院前からリハ介入を勧めていきたい.

著者

内田 淳正 三重大学医学部整形外科学教室
内田 淳正 三重大学整形外科
日沖 甚生 三重大学医学部附属病院リハビリテーション部
直江 祐樹 三重大学医学部附属病院リハビリテーション部
日沖 甚生 医 国立療養所三重病院整形外科
内田 淳正 三重大学医学部整形外科
内田 淳正 三重大学医学部附属病院リハビリテーション部

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