岡山県における身体障害者福祉法による義肢給付者の動向に関する調査研究
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
本研究の目的は,岡山県更生相談所の処方記録を基に岡山県民約200万人中の義肢ユーザーの疫学的な変化を調べることであった.身体障害者福祉法によって義肢給付を受けた切断者を,1981年から1985年まで(第Iグループ)と1991年から1995年まで(第IIグループ)に分けて比較した.義肢の種類別給付数と,義肢給付者数における性別,切断年月日,切断原因,切断レベル等について調べた.第IIグループを第Iグループと比較すると,義手においては総給付者数が26%減少し,新規給付者数も減少したが高齢受給者数は増加した.義足においては総給付者数は17%減少したが,新規給付者数,高齢受給者数とも増加した.これは,血行障害などによる高齢者の疾病切断が増加したことによると考えられる.
- 社団法人日本リハビリテーション医学会の論文
- 2004-12-18