海外のストレスマネジメント(<シンポジウム>変革期の社会問題への取り組み : 職場のメンタルヘルス)(第45回 日本心身医学会総会)
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概要
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欧米においても, 職業性ストレスは健康リスクとして優先度の高い課題である. 欧米における従来からのストレスマネジメントは労働者個人を対象とし, 第2次3次予防的な対応が中心であったが, 近年, 第1次予防に重点を置き, リスクの発生源としての組織のあり方や職場環境の改善へのアプローチの必要性が強調されている. また, 研究や理論と実践活動とを結ぶインターフェース, あるいはツールに相当するものの開発と活用が試行されている. こうした国際的動向から, これからの心身医学には, 個人の病態などに加え, 職場組織や職場環境にも配慮すること, 個別性に加え, 問題の共通性に着目し, 対組織への働きかけも行うこと, 心身の相関に加えて, 職場の組織や環境という社会的要因との関連の中でメカニズム研究を進めること, 職場ストレスマネジメントの有効性の根拠を, 評価に耐えうる質の高い介入研究によって提供することなどが期待される.
- 2005-02-01
著者
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小林 章雄
愛知医科大学医学部衛生学教室
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小林 章雄
愛知医科大学医学部衛生学講座
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小林 章雄
愛知医科大学 医学部 産業保健科学センター
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小林 章雄
愛知医大・医
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小林 章雄
愛知医科大学 医学部衛生学講座
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