イミダクロプリドを代表とする非忌避性防蟻剤の新しい処理方法について : アメリカ及び日本での試験例
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概要
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代表的な非忌避性防蟻剤であるイミダクロプリドにおける建築物外周処理時の防蟻効果と,イミダクロプリド及びフィプロニルの伝播性能を室内試験にて確認を行った。その結果として,アメリカ及び日本での野外試験においては,イミダクロプリドは被害箇所へ直接薬剤処理(注入など)をする事無く,シロアリの活性を弱体化(密度の低下又は駆除)させる事が出来た。この事から,イミダクロプリドを代表とする非忌避性防蟻剤においては,建物及びシロアリが生息している箇所の付近へ外周処理するだけで,シロアリの密度低下又は駆除が可能であると考えられる。また,室内試験で行った伝播性能の結果においても,強弱はあるもののイミダクロプリドやフイプロニル等の非忌避性防蟻剤には,薬剤に直接暴露したシロアリから健全なシロアリへの伝播効果があり,今回の試験においては複数回の伝播も可能であった。この試験結果からも,前述の野外試験の結果は裏付けられると考えられる。
- 社団法人 日本木材保存協会の論文
- 2004-11-25