肝硬変・transjugular intrahepatic portosystemic shunt術後状態で腹腔鏡下胆嚢摘出術を施行した1例
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概要
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肝硬変症例に対する鏡視下手術の際,気腹圧による門脈血流の低下による肝機能悪化,シャント術後例では,高アンモニア血症増悪が懸念される.TIPS術後の胆石症に対する腹腔鏡下胆嚢摘出術の報告は過去になく,安全に行いえたので報告する.「症例」50歳の男性.「既往歴」HBVキャリア.42歳;肝硬変,膵動静脈奇形による門脈圧亢進症に対しTIPS施行.「現病歴」2000年8月胆嚢結石症を発症し入院.「血液生化学所見」PLT 73,000/μl,PT12.8sec,ヘパプラスチンテスト58.4%,ZTT16.9U,アンモニア88μg/dl,ICG15分値44%「手術」腹壁吊り上げ法により,腹腔鏡下胆嚢摘出術を施行した.黒色石5個を認めた.血中アンモニア値は術後3日目に112μg/dlと上昇したが軽快し術後7日で退院した.「結語」肝硬変・TIPS術後,慢性肝不全症例の胆嚢結石症に対してGasless procedureを用い合併症なく手術しえた.
- 2004-08-01
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