反対色説に基づく4基本色彩語に関する研究 : NCSとMunsellの色相環における色カテゴリーを中心に
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概要
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Heringの反対色説における基本色相Y,R,B,Gをスペクトル光を用いて判定した実験例はいくつもあるが、Color-Order Systemの色票を用いた実験は少ない。本稿は、Boynton & Gordonの色名法の評価方法を応用し、NCSとMunsellシステムの40色相環のそれぞれの記号によって、日韓両国語の基本色彩語と色カテゴリーの判定を試みた。また、両国の基本色彩語による色の見えを母国語で判定させた。両国語による判定結果は、ほとんど差がないところからそれぞれの4つの基本色彩語がほぼ基本色彩語と色カテゴリーを表す同じ意味の言葉であることが確かめられた。さらに、これらの4つの基本色彩語は、言語、文化の相違にかかわりなく、ヒト共通の普遍的な色知覚の特性を表していると考えられた。
- 日本色彩学会の論文
- 2001-06-01
著者
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