街並み印象の色選択その1 : 色票による色選択調査と上位20色の出現頻度について

概要

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本研究は,1995年から1997年の間に北海道札幌市とその近郊4市で実施した調査結果を基に,街並みに関する幾つかの項目に対する色の持ちイメージを明らかにし,色彩計画の基礎資料にしようとするものである。調査項目に多岐にわたるが,ここでは色彩に関する項目を取り上げる。今回は,出現頻度上位20色について考察する。以下に,論文項目を載せる。1 はじめにアンケートの概要(調査地区・調査票の配布回収状況・質問項目)を述べ,使用した色票の概要(使用カラーチップ間の色差・使用色票の平均値によるL^*, a^*, b^*の等値)を示す。2 「騒色」について「騒色」を取り上げた理由・「騒色」の理解・上位20位の回答率について考察する。以下にここでえられた結論の概略を示す。1「さえた赤」が65%も高い値を示し,他の色を引離している。2加重平均による彩度は男女ともに50∼66で,明度は女性が60,男性が45程度である。3 「活気」「落ち着き」「センス」について一般的に使用されている3つの言葉からイメージされる色について,ここでも上位20色を取り上げ考察する。以下にここでえられた結論の概略を示す。1 50%越える高い値を示す色は見当たらない。2 加重平均による明度・彩度におおきな男女差がみられない。4 まとめ
日本色彩学会の論文
1999-12-01

著者

坂原弘也
北海道工業大学

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