ACE Color 98報告 : 夏のリビエラ : 芸術と色彩と環境と
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概要
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従来, 色に関する会議は科学的な内容のものが多く, そこでは測色の公式や様々な図表が次々に登場してきます。このような状況が続いたことから, 色彩の問題は芸術家や一般の人々とはかけ離れたところで議論されるようになってしまいました。ひるがえって, 私どもは, 無味乾燥な議論にかえて, 色を感性で扱う会議を開くことにいたしました。そもそも色彩がめざすところは, 華やかな雰囲気や喜びを与え, 目を楽しませることであって, 測色することではないということを唱える時がきたのではないかと思います。このような理由からこの会議の主題に, 芸術と環境と色彩との関わりを選びました。フランスはこの分野では特に豊かな遺産と伝統をもっています。これらを海外からの参加者と分かち合うとともに, 海外からの人々からも大いに学ぶべきものがあると期待しております。
- 1999-06-01