自立支援に向けたネットワーク作り : 介護支援専門員の立場から
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概要
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介護支援専門員と言語聴覚士は近くて遠い職種である.ケアプランの中に,コミュニケーションや嚥下の問題が適切に位置づけられていない現実があるので,介護支援専門員の研修プログラムの中で,その問題を取り上げ,意識を高めるよう努めている.介護支援専門員と言語聴覚士は相互の認識を高めていくことが望まれる.介護保険には,言語聴覚士が関わるべき領域がすでに存在していることを理解してほしい.また,専門職の間には職種の壁がある.当事者のニーズに応えようとする際に,専門職のプライドが妨げとなっていないか,その反省のもとに当事者本位の支援システムを作っていく必要がある.専門職である前にひとりの人間としての関係を作っていくことから,ネットワーク作りを行っていきたいと思う.
- 2004-08-25