ほとんどすべての木および化学木は同等分離可能な仲間をもつ
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概要
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木Tがn個の頂点をもつとし,記号eでその辺の一つをあわらす.記号n1(e|T)およびn2(e|T)により,Tの頂点のうち,辺eの両端についた頂点の数をあらわし,n1(e|T) + n2(e|T) = nとする.便宜上,n1(e|T) ≤ n2(e|T)とする.T′およびT′′が同じ数nの頂点をもつ木であり,さらに,それらの辺e1′,e2′,,en-1′およびe1′′,e2′′,,en-1′′が,すべてのi = 1,2,,n-1に関して,n1(ei′|T′) = n1(ei′′|T′′)となるように番号付できるならば,T′およびT′′は同等分離可能であるという.これまでに研究されてきた,分子グラフに基礎を置いた構造記述子は,同等分離可能な木同士で比べると等しい値をもつ.このことは,これらの記述子の不利な点である.これまでに,同等分離可能な木の同族が多数存在することが知られている.この論文では,同等分離可能性が特殊ではないこと,ほとんどすべての木が同等分離可能な仲間をもつことを示す.このことは,化学木でも同様に成立する.
- 日本コンピュータ化学会の論文
- 2004-09-15
著者
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