院内相談症例にみる心療内科と精神科の役割分担 : 九州大学医学部附属病院の経験から
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概要
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九大病院心療内科から精神科に紹介された患者を調査した.この中には主要精神疾患のほとんどが幅広く含まれていた.一方,精神科から心療内科への紹介は,身体症状が存在するが一般の内科的検査では異常が認められないという例が多く,他科で診断がつかなかった症例が心療内科受診後,劇的に改善する例がみられた.心療内科医は精神科受診の必要な症例を選別する役割を担うことが多く,精神科疾患に気づく能力の修得が望まれる.また,機能的身体疾患の診療は心療内科の実力が発揮される領域であり,その成果はさらに広く評価されるべきである.心身医学の目標は精神科と患者を争うことではなく,身体疾患をより良く治療することであると考える.
- 日本心身医学会の論文
- 2004-09-01
著者
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