回分蒸留の新還流政策
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概要
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2成分系回分蒸留において,最適な操作条件を理論的に考察し,留出組成と釜残組成よりFenskeの式により算出される瞬間最小理論ステップ数(スチルを含めた瞬間最小理論段数)を常に一定に保つように還流比を変化させる新還流政策を導出した.この新還流政策は,回分蒸留塔の性能を常に効率良く操作する合理的な操作法と考えられる.McCabe-Thiele逐次段計算法を用いて,ホールドアップなしの仮定をおいた新還流政策のための回分蒸留計算法を構築した.新還流政策によって求めた蒸留時間と,従来の最適化手法により求められた文献値は,ほぼ同等の分離効果を示した.従来の最適化手法による最適還流比の算出には膨大な計算が必要であるが,新還流政策では分離条件から容易に求める事が出来る.
- 社団法人 化学工学会の論文
- 2002-07-20
社団法人 化学工学会 | 論文
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