<特集>肝胆膵外科の歩み(<特集>白井・有山・二川・金井四教授定年退職記念講演会)
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概要
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門脈圧亢進症に対する外科治療は614例に実施された.食道離断術が457例でHassab手術が157例である.食道離断術は食道胃静脈瘤に対してはもっとも有効であるが,近年は手術侵襲の少ないHassab手術とEISの組み合わせで良好な成績が得られている.肝細胞癌症例は617例経験した.うち267例に肝切除が施行された.肝切除は手技的進歩により出血量の減少,肝切除の安全性が高まり,適応が広がった.切除例の累積生存率は5年62%と全国集計よりも良好であった.胆道癌切除総症例数は143例である.胆嚢癌58例・肝門部胆管癌20例・中下部胆管癌41例・十二指腸乳頭部癌24例である.切除後の5年生存率はそれぞれ44.8%・15.8%・29.3%・53.8%で全国集計より優れていた.治癒切除例が有意に予後良好で,根治切除の重要性が確認できた.浸潤性膵管癌切除例は104例である.ts1症例の3年生存率は45%とts2・ts3に比して良好であった.予後を左右する因子は,腫瘍の大きさ・神経叢浸潤・リンパ節転移の有無であった.治癒切除症例での3年生存率41%と全国集計に比し極めて良好な成績が得られた.膵癌も早期発見により長期生存が期待できることを強調したい.以上,教室の門脈圧亢進症・肝癌・胆道癌・膵癌に対する外科治療の歩みについて述べた.
- 順天堂大学の論文
- 2002-09-30
著者
-
二川 俊二
順天堂大学医学部第2外科学
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二川 俊二
東京都保健医療公社東部地域病院外科
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二川 俊二
Second Department Of Surgery Juntendo University School Of Medicine
-
二川 俊二
順天堂大学医学部第2外科
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二川 俊二
順天堂大学 医学部外科学教室
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二川 俊二
順天堂大学医学部外科学教室第二外科学講座
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