西頸城山地付近の地すべりの特徴 : 地すべり多発地帯の地質と土質(2)
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概要
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新潟県西頸城山地の新第三系分布地は東頸城山地とともに全国でも有数の地すべり多発地帯である。その素因としては, で泥質岩の分布と摺曲構造, 帽岩の分布などがあげられている。摺曲構造別に詳細をみると, 背斜軸付近, 褶曲による逆転帯, 帽岩の分布するところで地すべりを発生しやすい。とくに背斜軸付近の帽岩のあるところや, 背斜翼部の逆転帯で顕著である。また, 地層傾斜が急なところほど地層が乱されているためか, 地すべりを頻発する傾向がある。しかし, 同じ泥岩分布地の中では, 岩質による地すべり発生率や発生頻度の差はみられない。
- 社団法人 日本地すべり学会の論文
- 2001-03-15
著者
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