S状結腸憩室炎由来のダグラス窩膿瘍に肝膿瘍を合併した1例
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概要
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症例は53歳男性. 悪寒, 発熱, 下痢を主訴に入院. CT検査で, ダグラス窩膿瘍および肝膿瘍の合併を認めた. ダグラス窩膿瘍は, 経直腸的に穿刺し, 大腸菌とプロテウス属が検出された. 肝膿瘍は経静脈的に抗生剤投与を行い, 縮小を認めた. 第17病日のCT検査で, S状結腸からダグラス窩膿瘍への造影剤の流入が確認され, 瘻孔の存在が明らかになり, 第26病日にS状結腸切除術を施行した. S状結腸憩室炎由来のダグラス窩膿瘍に肝膿瘍を合併した極めてまれな症例を経験したため報告した.
- 2004-03-05