消化器疾患の新しい画像診断法 : 三次元超音波内視鏡検査
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概要
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三次元超音波内視鏡は超音波プロープが外筒内を移動しながら多数のラジアル画像を撮影し, その画像のコンピューター処理により各種の画像が作成される. 臨床的には深達度診断, 体積測定, 周囲臓器との関係, 脈管との関係の把握などに用いられている. 深達度診断では早期癌, 小さな癌で診断能が良好になったとする報告が多い. 体積計測では胃癌・食道癌・胆管癌などの治療効果判定の定量的評価に用いられている. 表面構築像では内視鏡に類似した画像が得られるため, 内視鏡像と断層像との対比が行われている. 超音波内視鏡診断は空間分解能が良好であり, コンピューター処理機能の向上によりさらに診断に大きく貢献する可能性を有している.
- 財団法人 日本消化器病学会の論文
- 2003-07-05