シダレザクラ断根処理による樹勢回復
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
衰退した樹木の樹勢回復を目的とした土壌改良工事において、樹木医の一般的な考え方では根端を切断することを禁じている。逆に、茶樹栽培では、古くなった根を切断して新しい根に更新することにより生産力の回復を図っている。衰退著しい樹齢130年岐阜県多治見市天然記念物シダレザクラの樹勢回復土壌改良工事において、断根処理を行った。新生根の発生・分枝・伸長推移を追跡調査し、断根適期、適切な断根太さを検討した。地上部の各器官に現れた樹勢回復効果については後継樹と比較し、断根処理法の有効性を確認した。更に、地上部各器官の促進作用がサイトカイニンの一般的な生理作用と符合することを観察した.
- 根研究会の論文
- 2003-06-27