重度脳性麻痺児の音声言語と文字言語の発達について
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概要
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3名の発語障害がある重度脳性麻痺年長児の音声言語能力と文字言語能力の評価を行い, 言語能力について検討した.対象とした発語に問題のある脳性麻痺児は, 言語能力の個体差があり, また個体内でも, 意味, 音韻, 構文といった個々の発達が異なることが明らかであった.音声言語発達と文字言語発達との関連では, 文字を学習しても発語障害により, 音韻操作能力が低迷し, 読解能力にも影響を及ぼしていると考えられた.脳性麻痺児は個体の条件が異なるが, 言語能力の発達に関与するものとして, (1) 発語明瞭度, (2) 補助代替手段の使用を制限する四肢の運動機能, (3) 知的能力, 理解語彙能力, (4) 移動能力, が考えられた.
- 日本音声言語医学会の論文
- 2002-04-20
著者
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