養殖魚介類の抗菌性物質に関する残留実態調査
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概要
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食品衛生法改正により魚介類にオキシテトラサイクリン(OTC)などの残留基準値が定められた.そこで,築地市場に流通している養殖魚介類23魚種240検体を対象に抗菌性物質の残留について調査した.その結果,14検体からOTCが検出された.合成抗菌剤は検出されなかった.OTCが検出された魚について部位別の残留を調べたところ,ヒラメでは筋肉<肝臓<皮の順に検出率が高くなる傾向を示した.カンパチ,ハマチ,ウナギは肝臓が最も高い濃度を示したが筋肉及び皮に有意差は認められなかった.また,個体別では,ヒラメの皮からすべてOTCが検出され,カンパチ,ハマチ,ウナギでは,肝臓からOTCがすべて検出された.
- 2001-10-25