家電リサイクル法,容器包装リサイクル法の問題点とリサイクル法制度の課題
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
循環型社会創りが鳴り物入りで進められている。95年容器包装リサイクル法, 98年家電リサイクル法に加え, 2000年には循環型社会形成推進基本法および関連五法が成立した。<BR>しかし, これらの法律は循環型社会創りの方向を決定的に誤らせるものである。世界の潮流になっている拡大生産者責任を歪曲し, 生産者による費用負担を極力避けた法律だからである。そして, 拡大生産者責任を歪曲したことのしわ寄せは, 自治体および市民に押し付けられようとしている。<BR>その結果生まれるのは, 税金および消費者の直接負担によるリサイクル産業興しであり, 低品質高価格のリサイクル製品の氾濫であり, 不法投棄の横行である。今後, 全国のあらゆる私有林が, 放置された不法投棄物のため, 環境汚染源になることは疑いない。<BR>循環型社会創りの方向を正していくための鍵は, 拡大生産者責任を実現し, 廃棄物の処理・リサイクル費用を製品価格に内部化することである。
- 一般社団法人 廃棄物資源循環学会の論文
- 2001-09-30
著者
関連論文
- ごみ有料化論争 西ヶ谷氏の一般廃棄物有料化の論文に反論する!--「個別法の規定が必要」は誤解ないし歪曲--環境省との法律論争その後
- 家庭ごみの有料化は法的に問題はないのか!?--地方自治法では違反となる
- 地方自治法違反の有料化と違反ではない有料化
- いまなぜ「プラスチック焼却と有料化」なのか (特集 容器包装リサイクル法見直しの論点(前編)特定事業者、自治体、再商品化事業者への影響、リサイクル手法などはどうなるのか)
- リサイクルはどこが間違っているのか!--落とし穴と民活でのリサイクル (特集 ごみ問題は今!(前編)適正処理、リサイクル、そして発生抑制へ)
- プラスチック容器のマテリアルリサイクル優先は見直すべきである! (特集 プラスチックごみの行方(前編)リサイクルの現状と課題から)
- 容器包装リサイクル法の抜本改正に向けて (特集 見えてきた!容器包装リサイクル法改正への論点)
- 漁業権で海を守れる (特集 検証=昭和30年代--高度経済成長前の自然と暮らし) -- (自然と人々の知恵)
- 家電リサイクル法,容器包装リサイクル法の問題点とリサイクル法制度の課題
- 座談会『循環型社会形成へ法制度はいかにあるべきか』 - 検証!!日本のリサイクル法制度は機能するか -
- 資源循環 (特集 環境の世紀--環境10分野に見る世紀をわたる20年の検証)
- 容器包装リサイクル法の問題点と解決の方向--狙いはごみ減量ではなかった (特集 容器包装リサイクルはどこまで進んだか--完全施行から1年(前編))
- ごみ問題解決の鍵は生産者責任を問うこと--EPR(拡大生産者責任)と家電リサイクル法 (特集 ごみは世紀を越えて(後編)21世紀の展望を探る)
- 生産者責任を骨抜きにした家電リサイクル法 (特集 家電リサイクル法成立--今後の廃家電リサイクルの行方)
- 家電リサイクルにオプションはないか