相転特性を有する水溶液を用いた洗浄技術の開発および実用化
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概要
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相転特性を有するグリコールエーテル系水溶液は, ある特定の温度および濃度範囲において2相分離状態となり高濃度相は親油性を示し, 均一相の低濃度条件下で親水性となることを確認し, これをベースにジエチレングリコールジエチルエーテル (GE) 水溶液が工業用洗浄剤として有効であることを明らかにした. これらの基礎データおよびシステムの効率化と実用化を図るために明らかにした諸特性を活用して, 洗浄液の非蒸留再生と無排水化を特徴とする洗浄プロセスを構築した. 更に, 実証機の試作および実機の製作, ならびにそれらを使用した実部品の洗浄を通じて, 本洗浄システムの妥当性および有効性を確認した. すなわち, 35wt%GE水溶液を洗浄液として用いると狭隘部を有しない機械部品に対し, 従来の1, 1, 1-トリクロロエタンと同等の洗浄が達成され, また, 従来の蒸留再生を行うことなしに洗浄液中の汚れ油脂を3wt%以内に保持することができた.
- 社団法人 化学工学会の論文
- 2000-05-10
著者
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