石炭焚発電プラント用高速NO_x測定装置の開発
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
火力発電プラントでは, ボイラで発生した窒素酸化物を脱硝装置で除去しており, 脱硝装置の効率的な運用や安定な運転のためには, 排ガスNO<SUB>x</SUB>測定装置の応答速度の高速化が有効である. 著者らはこれまでサンプリングガス流量を増大させることにより, LNG焚発電プラント用高速NO<SUB>x</SUB>測定装置を開発してきた. しかしながら, 石炭焚発電プラントにおいては, LNG焚発電プラントとは異なり, 排ガスに多量のダストが含まれるため, 同様の手法でNO<SUB>x</SUB>測定を高速化することは困難であった. 本研究では, LNG焚発電プラント用高速NO<SUB>x</SUB>測定装置と同様に, サンプリングガス流量を増大させても高いダスト除去効率を得ることのできるダスト除去システムを開発することにより, 従来の1/9の応答時間を持つ石炭焚発電プラント用高速NO<SUB>x</SUB>測定装置を実現し, 運用中の石炭焚発電プラントにおいて, その効果を確認した.
- 社団法人 化学工学会の論文
- 2000-05-10