Biochemical modulationを応用した実験的癌化学療法
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
ヒト扁平上皮癌3株 [上顎癌株 (MC-1, MC-3), 中咽頭癌株 (MPC-2)] を用いて, 5-fluorouracil (5 FU) の抗腫瘍効果に対するLeucovorin (LV) のbiochemical modulationについてその併用効果と投与法を検討した. その結果は, ヌードマウス皮下移植法では, MC-1, MPC-2株でLVによる5-FUの効果の増強が得られた. LVの先行投与では同時投与に比べ効果の増強が得られ, LVの投与量では0.15-0.45mg/bodyの間に至適投与量であることが示唆された. HTCAでは, MC-1, MPC-2株の2週間接触法でLVによる5-FUの抗腫瘍効果の増強傾向が見られた. 以上よりLV併用による5-FUの抗腫瘍効果の増強ならびにLVの投与時期, 至適投与量についての指針が得られた.
- 社団法人 日本耳鼻咽喉科学会の論文
- 1996-11-20