除脳ネコにおける喉頭運動ニューロンに誘発された抑制性シナプス後電位に関する電気生理学的および薬理学的研究
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概要
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除脳, 非動化, 人工呼吸下ネコを用いて, 上喉頭神経単発電気刺激により誘発される横隔神経活動の変化および延髄呼吸性喉頭運動ニューロンに発生する抑制性シナプス後電位 (IPSPs) の電気生理学的特性および薬理学的性質について検討した. 吸息相刺激では吸息性喉頭運動ニューロンに, 呼息相刺激では呼息性喉頭運動ニューロンに長いIPSPsが誘発され, 横隔神経の反射性応答と一致し, これらIPSPsは, 電気泳動適用されたビククリンにより減少した. これより, 上喉頭神経刺激により誘発される長い潜時のIPSPsは, 呼吸中枢神経回路を経由する多シナプス経路を介して伝達され, その最終経路にGABA<SUB>A</SUB>受容体機構が関与していることが示唆された.
- 社団法人 日本耳鼻咽喉科学会の論文
- 1997-02-20
著者
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