脂肪酸エステルベースの界面活性剤
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概要
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近年, オレオケミカル誘導体原料は, 牛脂やヤシ油からパーム油やパーム核油への転換が進んでいる。同時に, 界面活性剤原料となる化合物として, パーム油およびパーム核油から誘導された「脂肪酸エステル」の使用量が増加している。これは, 脂肪酸エステルを使用することによる採算性が向上したためだけでなく, その活用によるメリットが大きいためである。本稿では, 非食用油脂の大部分の用途を占める界面活性剤に脂肪酸エステルが使用されるようになった理由や特徴を例示しながら, 脂肪酸エステルを原料とした種々の界面活性剤の応用展開 (合成, 特性および用途) に関するトピックスを中心に最近の動向について解説する。
- 社団法人 日本油化学会の論文
- 1999-08-20