潰瘍性大腸炎患者の取扱い方 -とくに妊娠分娩時の取扱いについて-
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概要
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厚生省特定疾患難治性炎症性腸管障害調査研究班では,平成4年,妊娠にっいての指導など,潰瘍性大腸炎とクローン病の検査法を含めたプラクチカルな問題への対応にっいて「検査法も含めた患者の取扱い方(managemant)指針案」を作成し,発表している.ここでは2,3のコメントを加え,潰瘍性大腸炎の章の全文(付表合併症を除く)を紹介した.この指針案は,従来研究班から発表されている診断基準案や治療指針案でも不十分な,盲点ともいえる部分を補ってくれるものと期待される.また平成5年には,妊娠例について,第3回アンケート調査成績を発表している.ここではその成績を紹介した。妊娠時期の選定や妊娠中の治療方法の向上により妊娠の疾患に対する影響は少なくなってきており,またサラゾピリンやプレドニンも普通の投与量であれば奇形児を生ずる危険性はほとんどないように思われる.
- 日本大腸肛門病学会の論文
- 1995-11-01