セメントプラント原料調合制御への多段予測適応制御一手法の応用
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概要
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セメントプラントの調合制御系が, 受け入れ原料の組成変動を確率外乱とし, 水硬率 (<I>HM</I>), 珪酸率 (<I>SM</I>), 鉄率 (<I>IM</I>) を制御量, 四種の原料の混合比を操作量とする, 三入力・三出力の多変数確率制御系であることを示すとともに, 静的な前置補償器を用いて操作量と制御量の間の非干渉化が近似的に可能であることを示した.その上で多段予測に基づくExtended Horizon Adaptive Controlによる動的適応制御と静的な前置補償器を組み合わた制御系を提示し, 三指標のトラッキングとレギュレーション性能が在来制御方式や一段予測に基づく適応制御に比較し優れていること, さらにむだ時間を含めた対象の特性変動にロバストな性能を有することをシミュレーションにより確認し, 実機への応用有効性の事前検証を行った.
- 化学工学会の論文
- 1999-03-10
著者
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