ガングリオシドの構造と機能の分析
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概要
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微量ガングリオシド調製法の開発により, 脳シナプス膜や少量癌組織のガングリオシドの定量的分析ができるようになった。質量分析法や核磁気共鳴の進歩は, これらの機器分析を, 新しく発見されたガングリオシドの構造解析に不可欠のものとした。抗ガングリオシド抗体をプローブとする免疫化学的手法は, 特異的で感度の高いガングリオシド検出を可能にし, ガングリオシドの脳内分布をみたり, 癌組織に特異的に発現するガングリオシドを検出するのに有用な手段である。これらの分析手段を駆使して得られた情報は, ガングリオシドの機能研究に提供され, ガングリオシドの機能調節因子としての役割の解明が進展しつつある。
- 社団法人 日本油化学会の論文
- 1998-10-20